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オーストラリアの離婚 Q&A その4

Q. 弁護士に相談するタイミングを教えてください。  弁護士に相談する前に自分で問題の解決にあたった方がいいのでしょうか? 
A. 私の個人的な意見として、経験上、離婚問題は虫歯のようなもので、ある一線を越えてしまったら、一時的に痛みが引く事はあっても、なかなか抜本的な問題は自然に解決しないものです。  ご自身で問題を解決できるかどうか、、、 これは私の判断の及ぶところでは無いのですが、見通しが立たず、お1人で闘うのは精神的にも苦しいでしょうし、選択肢が解らない中で話を進めるのは、個人的にはお勧めしないところです。  経験則となりますが、殆どの場合は話が拗れたり、余計な争点が増えたりと、問題がややこしくなるケースの方が多いように感じられます。  その結果、問題解決にあたって発生する時間や労力などが増えてしまいます。  その点、弁護士はプロです。  また、非常に大切な事ですが、相手との交渉が始まっていない段階から準備を行い対策を練っておくことで、交渉開始時点で相手よりも圧倒的優位に立つ事ができます。  一旦、相手との交渉を開始してしまいますと、相手も弁護士に相談したり、対策を行ってきますので、圧倒的優位に立つ事が難しくなります。  ですから、早い段階で弁護士に相談して準備を行っておく事が、交渉をスムーズに纏める為の近道なのです。  そして、あなたが弁護士に相談して対策を練っている事は相手には秘密にしておきましょう。

Q. 弁護士に依頼を掛けており、その弁護士から英文で書類が届きました。  正直、何が書いてあるのか解りませんが署名しても大丈夫ですか?
A. 通常、契約や取り決めというものは、その書面に署名(同意)する事で発生する義務と責務を理解した上で行わなければならないものです。  ですから、何が書いてあるのか解らない状態で署名することは賢明ではありません。  弁護士に相談するのが最善ですが、そこまでする必要があるかどうか解らないということでしたら、先ずは英語が得意な友人に相談して翻訳してもらいましょう。  老婆心かもしれませんが、その書類があなたの認識どおりの内容という保証はなく、ひょっとしたら全然違う内容の契約書かもしれません。  ですから、受け取った書類を翻訳し、きちんと内容を理解してから署名されることをおすすめします。   

Q. 日本人の弁護士とオーストラリア人の弁護士のどちらの方が能力が高いのでしょうか?  日本人の弁護士に依頼を掛けるメリットを教えてください。 
A. まず、日本人弁護士の利点としては、通訳や翻訳を介さずに業務を行う事が出来ること、そして、日本人にありがちな問題点を把握している点です。  日本人弁護士はオーストラリアの法律だけではなく、業務遂行にあたって必要となる日豪間のシステムを理解しており、日本における手続きや書類の取得場所なども解っていますので、オーストラリア人弁護士では取り扱った事のない日本人特有の問題でも答えが返ってくる筈です。  オーストラリア人を対象にした離婚手続きを何百と手掛けてきた弁護士であっても、日本人の国際離婚について取り扱った事が無い場合には細かい部分の采配が出来なかったり、どうしても時間に比例して費用が高くついてしまうものです。  ですから、少し話をしてみて、テンポ良く細かい部分も含めて話が進むかどうかといった部分が非常に重要な判断材料といえます。  

日本人の弁護士とオーストラリア人の弁護士のどちらの方が弁護士としての能力が高いのか、詰まる所、これは弁護士次第だと思います。  こればかりは、その人の学歴や経歴、また、実際に話をされた上で判断されるのが良いでしょう。  離婚案件の弁護士は時間請求での対応を行いますので、1時間あたり幾らチャージするのか、そして、テンポ良く細かい部分も含め、効率よく話が進むのかを加味した上で決められるのが賢い弁護士選びといえます。  なお、以下に私の経験から日本人弁護士を選ぶ際のポイントを何点かアドバイスしたいと思います。  まず、オーストラリアで日本人弁護士を選ぶ際に一番大切なことは、その弁護士が業務を実質的に担当するのかどうかです。  良くあるケースとしては、日本人弁護士が窓口になって別の弁護士が担当する場合が挙げられます。  この場合、弁護士費用が重複して発生してしまうわけです。  かといって、その日本人弁護士を担当から外してしまうのであれば、最初からオーストラリア人の弁護士に依頼を掛ければいいわけですから、依頼を掛けたクライアントからしてみれば、この流れは理解し難いものです。  ですから、正式な依頼の前に誰が案件を担当するのか必ず確認するようにしましょう。   また、聞きにくい事柄と思われているようですが、過去に同様案件を取り扱った事があるのか、自信のある弁護士ほど余裕のある回答が返ってくると思いますので、こういった点も遠慮なく問い合わせてみてください。

 

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