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オーストラリアで不動産を購入する際の補助金・Great Start Grant (First Home Owner Grant)について
“Great Start Grant”とはオーストラリア政府による補助金の一つで、もともとはGST導入による不動産購入時の影響を緩和する目的で2000年7月1日にシステムが導入されました。 当初は全州共通のFirst Home Owner Grantという名称にて、初めて不動産を購入する人達を対象に一律7000ドルが支給されていましたが、現在は州毎にシステムが違いますので支給される額面も州毎に異なり、どの州でも新築物件の購入が適用の条件となっているのが主な特色です。
クィーンズランド州の場合、2012年10月11日以降からは現行のGreat Start Grantが開始されています。 現在のGreat Start Grant ではFirst Home Ownerによるマイホーム購入を対象に75万ドル未満の新築物件購入時に1万5000ドルが支給されています。 ここでいう新築物件とは過去に占有されたことのない居住用物件の他、Substantially renovated homes(大幅補修及び改装が行われた中古居住用物件)も含まれます。 また、この補助金は初めてマイホーム購入する人を対象にしているため、たとえ共同名義にしていなくても配偶者の方が過去に不動産を購入した事がある場合でしたり、購入してから1年も住まずに売却された場合などには返金しなければならないなど、補助金を受けるにあたって幾つかの制限が設けられています。 詳しくは政府のHPに記載されていますので、不安な点がある場合には最新の情報に照らし合わせて確認される事をお勧めします。
Stamp Dutyの減額措置について
なお、不動産購入時に発生するStamp Duty(厳密にいうと印紙税というよりも不動産取得税に近いものです)についてですが、初めてのマイホームを購入される場合にはFirst Home Concessionといって、通常よりも減額されたレートが適用されます。 また、ローンを組まれる場合には抵当権設定など、諸経費が掛かりますので、これらの点を踏まえて資金繰りを算段されてみてください。