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弁護士が教える オーストラリアにおける住所調査

オーストラリアでは日本の探偵のような業者は一般的ではなく、たまにオンラインなどで見つけることのできる業者に依頼しても、費用ばかりが嵩み、大して何の結果も得られないという話をよく聞きます。  日本のように相手をつけていって住まいを割り出すというのは、マンションやコンドミニアムでは非現実的ですし、そもそも尾行自体に違法性があると考えられます。  

オーストラリアでは探偵ではなく、弁護士が相手の所在調査などを行うことができます。 例えば、あなたが車に当て逃げされた場合、相手のナンバープレートは確認出来ていても、その車両の所有者や住所が解らない場合があります。 そのようなケースでしたら、弁護士にはクライアントの権利を適法に行使するために必要な範囲で調査をする権限が与えられていますので、陸運局に照会をかけて住所を割り出すことができます。  もちろん、弁護士による照会請求は無制限に取得できるのではなく、委任を受けた場合に依頼者の権利行使に必要な範囲となり、場合によっては裁判所に許可申請が必要となる場合もあります。

弁護士をしていて、よく相談を受けるのは、【お金を貸した相手の転居先や住所を確認したい】【取引先のDirectorの本当の住所・現在の住所を調べておきたい】【離婚手続きを取るにあたり、行方不明になっている夫・妻の住所を調べたい】などといった内容でしょうか。 どれも正当な理由があるといえますし、このような場合でしたら、弁護士に相談する価値があるでしょう。  実際の調査方法は判明している情報によって異なり、それぞれの事案ごとに異なりますので、先ずは詳しくお話をお伺いできればと思います。

 

 

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