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日本人によるオーストラリアの不動産購入

日本人のクライアントからオーストラリアで不動産を購入したいということで相談を受けることがあります。  基本的なところでは、「オーストラリアでは外国人でも不動産を購入することができるのか?  出来るのであれば、投資目的で不動産を購入したい。」 「長期滞在ビザを取得したので、賃貸ではなく家を買いたい」 というのが良くあるご質問です。  

外国人でもオーストラリアの家やマンションなどの不動産物件を買うことができます

オーストラリアでは外国人が不動産の権利を取得する事が認められています。 ただし、気を付けていただきたいのは、購入前にオーストラリア政府の外国投資審査委員会(Foreign Investment Review Board)に届出を行って承認を受ける必要があるという事です。  また、「外国人」と一言でいっても様々なケースが考えられます。 ここではオーストラリアの不動産購入時において最も多い 「外国人」のパターンを以下の3つのカテゴリーに分けて説明します。

  1. オーストラリアの永住権を持つ外国人
  2. オーストラリアに生活実態がない外国人 (非居住者)
  3. オーストラリアに生活実態がある外国人 (居住者)

1. オーストラリア永住権保有者 (外国籍) 
外国人でもオーストラリア永住権(Permanent Residency)を保有している方は、オーストラリア人と同様に不動産を取得して保有することができます。 また、オーストラリア政府による不動産購入時の補助金(First Home Owner Grantなど)やConcession (税金の割引)の申請もオーストラリア人同様に行う事ができますので、基本的にオーストラリア永住権保有者の方であれば、外国人でも特に規制はないと考えていいでしょう。

2. オーストラリア非居住者 (外国籍) 
外国人でオーストラリアの永住権を持たない方が不動産を購入する場合ですが、事前に外国投資審査委員会の承認を受ける必要があります。  ここで対象となる外国人は大きく分けて、「オーストラリアに住んでいない外国人」 と 「オーストラリアに住んでいる外国人」 に2つのカテゴリ―に分ける事ができます。  政府が定める特別区であるITR(Integrated Tourism Resort)指定地域内であれば、外国人でも中古物件を自由に購入することが可能ですが、原則として、オーストラリアに住んでいない外国人が購入することができる不動産は新築物件に限定されます。  なお、新築物件とは、通常の新築物件の他、中古住居を購入して購入額の半分以上の資金を投じて改築増築する場合(例: 中古で購入して実質的には新築同様に建て替える場合)なども含まれます。  また、マンションや大規模宅地開発などFIRBの許可(開発業者が事前にFIRBに申請済)を得た新築のオフ・ザ・プラン(設計段階の物件、通常カタログ販売している)の物件は全販売戸数の50%以上を外国人が所有することはできません。

3. オーストラリア居住者 (外国籍)
外国籍の方でも1年以上有効なオーストラリアのビザを保有している方、永住権申請中のBridging Visaを保有してオーストラリアに滞在されている方は外国投資審査委員会に申請することで中古物件を以下の条件で購入することができます。

  • 購入した不動産をご自身のオーストラリアにおける主な滞在住所として使用すること
  • 購入した物件を賃貸目的で貸し出さないこと
  • 所有者が居住しなくなった場合、その時点から3カ月で売却する事

なお規制上の制度は随時改正されるため、何らかの契約を交わす場合は、以下に紹介する情報だけに依拠するのではなく、必ず事前に専門家の意見を求めるとともに、外国投資審査委員会(Foreign Investment Review Board)のウェブサイトをチェックするようにしてください。  この申請を行わなかったり、承認時の購入条件を守らない場合には、罰金や不動産の強制売却などの厳しいペナルティが課せられる事がありますので注意が必要です。 

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