弁護士の選び方

弁護士の選び方

はじめに

普段それほど縁のない法律の世界。 ましてや、それを弁護士に相談するのがはじめての場合などは、どんなことを話したらいいのか、また、どんな話がトラブル解決のためのポイントになるのかよくわからないのが当たり前です。  きちんと話ができ、トラブルの内容やそれに伴う前後関係までしっかりと把握したうえで、アドバイスしてくれる弁護士に相談したいと思うのは普通のことです。 そこで、良い弁護士かどうか、信頼できる弁護士かどうかを見極めるポイントはいくつかありますので、以下の点を弁護士選びの際に参考されてみてください。 

解りやすい説明

これは弁護士に限ったことではありませんが、能力や経験値の高い人ほど、難しいことにもサラッと対応できるものです。  簡単な言葉で、解りやすく、簡潔にアドバイスしてくれるような弁護士であれば、きっと依頼した後も円滑なコミュニケーションを図っていけるでしょう。  欲をいえば、その弁護士のアドバイスに説得力があり、あなたが説明に納得できているのであれば、安心して依頼できるのではないでしょうか。  その一方で、「言っていることが難しすぎてわからない」 「結局結論がどうなるのかは良く解らないけど、弁護士だから任せて大丈夫だろう」 という風に感じられた場合(特に数ヶ月以上に亘って長期的な依頼になることが予想される場合)はもっと解りやすく説明してくれる弁護士を探した方が無難かもしれません。   

弁護士の能力

オーストラリアの弁護士に依頼される場合、調べ物や書類作成など、時間が掛かれば掛かるほどクライアントが支払う費用は高くなるわけですから、やはり弁護士の能力の高さは何よりも重要です。  一般的にはどこのロースクールを何歳で出たのか、ロースクールを出た後はどこの法律事務所に入って何年のキャリアがあるのかで判断するしかないのが実情です。  だからといって年配の弁護士だから能力があるかというと、弁護士としての年数はあっても、最新の機材やシステム等を使いこなせていない方達は新しい情報や知識のアップデートを怠っていることも多く、気位が高いだけで能力は低かったりする場合もあります。  とはいえ、初回相談で大体の能力や人間性、仕事への取り組み方についての感触を掴むことができると思いますので、初回相談を経て、しっかり弁護士の能力を見極めてから依頼しましょう。  

オフィス環境

最近ではオフィス環境への投資も少しづつ大切になってきています。  キーボードやマウス一つで作業の生産性は変わりますし、デュアルモニターを使ったことがある方なら、その生産性が高いことを解って頂けると思いますが、仕事環境の改善に対する姿勢は弁護士によって大きな差が出てくる部分です。  また、弁護士の仕事は資料が沢山ありますので、必要に応じて、すぐ取り出して確認できないと無駄な時間や労力が発生します。  ですから、事務所やデスク回りが綺麗に片付いている弁護士は生産効率が高い傾向にあるといえると思いますので、依頼する弁護士の事務所の環境を確認しておくといいでしょう。  

仕事や対応のスピード

まず、仕事を溜めない弁護士は総じて生産性が高いものです。 依頼をいただいてから少しだけ整理する時間を置いてその後すぐに書類を作成すれば記憶も正確ですし、何か気になった点や確認が必要な点が生じても、効率よく話を進めることが出来ます。  その一方、依頼をいただいてから時間が経ってしまうと色々と内容を忘れてしまっていて、思い出すのに時間が掛かるものですし、重要なポイントを取りこぼす可能性がでてきます。 時間がたってしまった時点で確認が必要な事柄がでてきても、その段階になってからでは、クライアントに確認しにくいでしょうし、仕事も曖昧なものになりがちです。  皆さんも経験があると思いますが、あれもやりながら、これもやるという状況はミスを生みやすく、仕事を溜めるということは、百害あって一利なしです。  従って、弁護士の仕事に対する姿勢や対応のスピードはとても大切です。 少しでも違和感を感じたら、よく観察してどんな人か見極めることをおすすめします。  

業務に関係ない経歴

世の中にはロータリークラブ、商工会議所(商工会)、青年会議所などいろんな団体があります。 これらの団体にはそれぞれ存在意義があり、人脈を広げるのに役立ちます。  また、本業以外の経歴や会社の取締役であることをアピールされる方もいます。  ただ一つ言えることは、これらの団体での活動歴や役職は、その実、弁護士としての仕事の能力にはまったく関係ありません。  確かに会合やセミナーなどで人脈を広げることはできますが、そういった活動に時間がとられてしまい、本業の仕事ができない時間が増えます。  要するに、いろんな団体や組織の要職を歴任していれば立派で仕事ができそうというのは間違いで、法律の実務には関係ないことが多いです。

実際に担当する弁護士

オーストラリアで生まれ育っておらず、英語を母国語としない日本人の方にとって日本語の通じる弁護士は頼もしい存在です。  しかしながら、最初は日本人の弁護士が相談に乗ってくれたものの、依頼した後は日本人の弁護士が窓口となってオーストラリア人の弁護士が業務を行うというケースは少なくありません。  これはこれで一長一短なのですが、少なくとも、このシステムだと弁護士費用が二重に掛かってしまいますし、だからといって窓口となってくれている日本人の弁護士を外すのであれば、最初からオーストラリア人の弁護士に依頼すればいいことになります。  従って、実際に業務を担当するのは誰なのかも依頼時には重要な確認ポイントとなります。 

弁護士の経験年数

弁護士にとって、場数を踏んでいるという経験はかけがえのない財産です。 若手弁護士が数日間掛けても出来ない仕事をベテラン弁護士なら数時間でやってのけたりすることも普通にある業界ですから、ノウハウや経験の有無はとても重要なことです。  弁護士の多くは20代前半でなるものですから、見た目は若くても実はそこそこの年齢でキャリアも十分ということだってある一方、実務経験の少ない年配の弁護士も少なからずいます。 また、同じ理由で弁護士の任官年度と実際に弁護士として働いていた期間は必ずしも一致する訳ではありませんが、歳を取ってから弁護士になった方でも優秀な方はいますので、弁護士を年齢と任官年だけで選ぶことはおすすめしません。  むしろ弁護士になったけど就職できずに勤務していない時期があったり、仕事が安定せず事務所を転々として十分なキャリアを積めていないことの方が問題ですので、事務所のホームページなどから、弁護士の詳しい経歴やプロフィールを確認するのがいいでしょう。  

Hourly Rate(アワリ―・レート)

オーストラリアの弁護士に依頼される際にHourly Rate(アワリ―・レート)と呼ばれる時間単価での請求方式が用いられることは少なくありません。  例え初回相談が無料であっても、弁護士がチャージするHourly Rateが高いと長期的に発生する総額が高くなりますので、正式な依頼をする際に弁護士のHourly Rateが幾らなのか確認して比較してみるといいでしょう。  なお、このHourly Rateは各自が勝手に決められる金額ですのでHourly Rateが高いからといって必ずしも能力が高いとは限らず、一般的には事務所の方針で決めているものです。 

 

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