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弁護士選びで失敗しないために

弁護士のセカンドオピニオン

当オフィスでは別の法律事務所にご依頼されていた方から 「現在対応してもらっている弁護士に不満がある」 ということで案件の引き継ぎをご依頼いただくことがあります。 弁護士として仕事をしていると、仕事柄、弁護士の応対の良し悪しについて耳にする機会は多いものです。 そこで、オーストラリアの弁護士選びで失敗しないために、避けた方が良い弁護士を見分けるポイントを書いてみたいと思います。 弁護士探しのポイントはこちらのページをご参照ください。

お勧めしない弁護士の特徴 

ポイント1 - 約束を守らない

コンサルティングの予定時刻や書類作成の期限を指定しておきながら、特に合理的な説明もないまま約束した時間に遅刻したり、対応が遅れたりするような弁護士は問題です。   業務の性質上、法廷や外での交渉が長引く場合もありうることですので一概にはいえないにしても、その場合にはそれなりの説明を伝えるべきですし、また、事務所にいるにもかかわらず定刻に相談を始められないという場合も相応の説明は必要です。  もちろん、中には多忙を極めているために連絡が遅くなるものの、要所要所はガッチリ抑えてくれているケースもありますが、私の経験上、時間にルーズな弁護士は事件処理もルーズであったり、態度も横柄であったりすることが多いように感じます。  

ポイント2 - 対応が遅い

弁護士は通常一人で何件も案件を抱えていますので、一人のクライアントだけを最優先にすることはできません。しかし、それでもいつ頃までに回答できるのか、もし当初の回答期限までに回答できないようであればその旨の連絡を入れることすら行わずに、ただ単に依頼を受けてから何週間、ひどいと何カ月も放置するような弁護士は避けるべきです。世間では忙しいように認識されている弁護士ですが、連絡の1本も入れることができないほど忙しいという弁護士はいないと思います。 また、いくら忙しいとは言っても、医師のように常に患者を何人も待たせているようなことはなく、ほとんどの弁護士がしている業務の大半は書類作成、法令調査や事務所内での打ち合わせといった比較的時間に融通の利く業務が多いものです。  ですから、案件の相手側から連絡がこないという場合を除けば、対応が遅いというのは、【忙しいから仕方がない】のではなく、その弁護士の応対に問題がある場合が多いと思います。   

ポイント2 - 情報共有をしない

私が案件の引き継ぎを受ける際に頻繁に耳にするのは 「前任の弁護士からは具体的な説明がなかった」 また 「進捗状況についての連絡もなかった」 という点です。  前任の弁護士からは質問に対する返信がこなかったり、1週間ぐらい経ってから、数行程度の返信しかこなかった、といった点について不満を感じられていた方が多くいました。 こういった弁護士に相談してしまったクライアントから話を聞くと、【状況は把握できていないが、弁護士に任せているから大丈夫だろう】という希望的観測を持たれてしまった方が多いように思われます。

通常、弁護士が案件を効率よく進める為には弁護士とクライアントの見えているものが同じでなければなりません。 言い方を変えると、弁護士とクライアントのどちらか一方だけでなく、両者が案件の状況と事情背景を十分に把握していなければ、適切な選択肢を決めることがでません。  すなわち、弁護士とクライアントは共同で話を進めていく必要があるということです。 

ポイント3 - 不誠実な対応

質問をしたのにはぐらかされてしまったり、できるのかできないのか曖昧な回答をされたりして、対応がノラリクラリしているような弁護士は避けた方が無難でしょう。弁護士にも解らないことは当然ありますが、解らないことについて質問された場合、自分が解らないということは恥だと考えて何とかその場しのぎで取り繕った回答をしようとする弁護士もいます。解らないことは解らない、そう言える弁護士は少ないですが、むしろ誠実な弁護士だと思います。 また、「良薬口に苦し」という言葉がありますが、根拠もないのに楽観的な見通しを伝えるより、見通しが厳しい場合にはそのことをはっきり伝えるほうが、弁護士としては誠実な姿勢といえるでしょう。  

ポイント4 - 話を聞いてくれない

何度も同じ質問を繰り返し聞いてきたりするような弁護士は注意が必要です。正確な情報を引き出そうとしてあらゆる角度から質問をする分にはよいのですが、単純に以前うかがっている内容について同じ質問を繰り返すのは、案件処理が滞っていて記憶喚起が必要になっているか、真剣に依頼者の話を聞いていない証拠だといえます。  また、そもそも依頼者の話をよく聞きもせずに自分の勝手な憶測に基づいて結論を決めつける弁護士は避けるべきです。弁護士の仕事としては、事実関係を正確に把握し、その事実関係に法律を適用するとどのような結論になるかを判断することが重要になりますが、依頼者の話を聞かなければ事実関係が把握できないため、弁護士としての仕事を怠っているに等しいことになります。

お勧めする弁護士の対応

お勧めしない弁護士については、弁護士として最低限守るべき事項を挙げていきましたが、本当にお勧めできる弁護士は、これらの最低限守るべき事項をおさえた上で、さらに依頼者のために親身になって動いてくれる弁護士です。  一般に法律問題を理解するのは難しいように思われがちですが、ごく一部の例を除けば、そんなことはありません。  ご自身の問題がどのような状態にあり、どのような選択肢があり、どのように進めるのが得策なのか、良い弁護士はそれを解りやすく説明してくれます。  ですから、弁護士の進め方についても疑問が残ったら質問されてみることをお勧めします。  前述したように、普通の弁護士であれば、進捗状況を報告しながら、依頼者の要望に沿って問題解決を進めてくれるでしょう。 

セカンドオピニオンのすすめ 

他の法律事務所にご依頼、あるいはご相談されている案件に関して、別の弁護士の意見を聞いてみたいという方に ”セカンドオピニオン(別の弁護士による意見)” の提供も行っております。 これは近時、増えているご相談ですので、是非、ご活用いただければと思います。

 

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